第5回星々短編小説コンテスト〈テーマ 道具〉は、354編のご応募をいただきました。
(10000字部門 138編/5000字部門 216編)
ほしおさなえ・星々運営スタッフによる選考を経て、下記の結果となりました。
受賞作・選評(選評は最終候補作を含む)は、5月4日(月祝)文学フリマ東京42で発売する雑誌「星々vol.9」に掲載されます。
(通販予約も開始しています)
10000字部門
正賞
電動車椅子
森林みどり
佳作
敵に対する手袋
松本智比郎
5000字部門
正賞
ラーラの輝く骨
kikko
佳作
左手の鍵
ぐりこ
受賞者プロフィール
森林みどり【10000字部門正賞】
星々140字小説コンテスト入選・佳作。昨年より詩作にはまり、詩誌やコンテストで入選・受賞。2025年星々エッセイコンテスト佳作。短編小説は今回ほとんど初挑戦。
kikko【5000字部門正賞】
星々140字小説コンテストをきっかけにたまに一次創作を書いています。嘘の民話が大好き。雪と熊が嫌い。
https://bsky.app/profile/uriko.bsky.social (Bluesky)
松本智比郎【10000字部門佳作】
道上、短編を頭の中で推敲していると、前を歩く母親が小さな娘に「明日から冬休みだね、頑張ろうね」と言って、荒々しい題名をつけるほどの心境だった当時、その言葉を極上のスタンザとして受け取りました。
ぐりこ【5000字部門佳作】
本と犬と鳥が大好きな高校生。憧れの小説家に近づくため、日々精進中。マイペースで、どちからといえばインドア派。最近のマイブームは、自分の好きそうな洋楽を見つけること。
受賞の言葉
森林みどり【10000字部門正賞】
短編小説を書くのは、ほぼ初めてのことで、どのように書いたらいいかわからなかった。この小説は、初めに詩としてできた。詩には、多くのことが圧縮されている。それを、巻き物を開くようにくるくると展開してみた。どんな小説になるのか、予想もつかないまま、手探りで頭に流れてくる映像を追いかけていったら、規定の字数に到達して、小説は終わりを迎えた。朝から書き始めて、すっかり夕方になっていた。小説を書くのは、面白い体験だった。小説はAIにも書けるようになったけれど、やはり書くというのはひとつの体験であり、それは体とこころをもった人間にしかできない。これを機に小説を書いていきたい。
このような貴重な場を与えてくださった星々のみなさんに感謝いたします。
kikko【5000字部門正賞】
このたびは素敵な賞をいただき光栄です。
去年は全国で熊が人里に出てくるニュースが多発しており、私の住むあたりにも頻繁に出てきました。このコンテストの投稿の〆切である十二月末、私の心の八割は「熊をどうにかする」で占められており、コンテストのテーマである「道具」という文字を見ても「ああ、熊をどうにかする道具ね、了解」という感じでした。あと、「いずれ熊が出なくて、雪が降らないあたたかい街に住みたいものだなあ」とも思っていました。
その結果できあがったものがこれです。そのままですね。
ストレスをそのまま形にしたら賞をいただけた、というのは生活の励みのように思います。また何か書きたいです。ありがとうございました。
【最終候補作】
◆10000字部門
『Little』 橋本 航
『チェーンソー&ギター』 おおとのごもり猫之介
『情熱を宿すもの』 守谷 佳純
◆5000字部門
『白は、ひかりの』 桃瀬糸
『ぶんぶん』 汐野ほの
『天才の筆』 佐伯功一郎
【一次選考通過作】
◆10000字部門
『Kairophone No.3』 町屋 キヒロ
『冬がくる』 海野月歩
『絵画の外側に。』 鶴原 帥
『青いお道具箱』 藤田真暢
『猫の組み立てキット』 藤沢 恵
『その器を満たすもの』 星
『掬って、埋めて、運んで』 今井 菜々美
『くまちゃん三尊』 晶蔵
『Cute Guy』 才田リツ
『多世界解釈のドッペル』 梨月日々
『無花果が熟れるまでに』 月草みつめ
『一瞬よりもほんの少し長く、』 梅沢瑞
『寿司と骨』 熾野優
『藍に刻んだ夜明け前』 一ノ宮ひだ
『沈黙の定理』 藤崎ほつま
◆5000字部門
『二軍のシャープペン』 跡部佐知
『写真嫌いのばあば』 うたかた
『人生ライフハック』 乖離
『お名前シール』 慈セレン
『同じ刃を持っている』 暮宮 右京
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