小説を書いている、または書いてみたいと考えている方を対象にしたワークショップです。
企画、人物造形、プロットなどの技法を学びながら、半年間で実際に小説を創作します。
自分の執筆方法を見直したいと思っている方、中編・長編に取り組みたいと考えている方にとくに適していますが、初めて小説を書く方も歓迎いたします。
合作小説(短編連作)を作る。
小説家ほしおさなえが指導します。
参加者5名前後で1グループを作り、共通の設定のもとで合作をおこないます。
設定は参加者が提出した企画のなかから選抜、参加者各人が取り組みたい企画を選んでグループを作ります。
ひとり10,000〜15,000字の短編を1作ずつ執筆し、全体のタイトルや順番を考えて短編連作として完成させます。
2022年4月〜2022年9月
1ヶ月に1度のワークショップ × 6回
6回連続のワークショップです。単回受講はできません。通しての受講をお願いします。
*ただし欠席をまったく認めないわけではありません。欠席された場合、その週の進行状況と次までの課題を共有しますので、次回までに必ず課題を提出してください。
全回を通して、順を追って短編小説の書き方の基本を学びます。
これまで短編を書いたことがある方も、長編を書くための足がかりを得ることができるでしょう。
小説を構成する要素は、文章、人物表現、世界設定、物語展開など多様です。人によって得手不得手があり、ひとりで創作していると自分の書けるものに偏ることが多くなります。しかしそれだけでは長い作品を書けません。今回の合作では、創作にある程度の制限をかけることになります。この制限が、ふだん自分が書かないことに向き合うきっかけとなるでしょう。
また、創作過程で毎回グループ合評をおこないます。ほかの創作者のプロット、執筆途中の作品を見ることで、完成された小説を読むのとは違う気づきが得られます。自分で意識していなかった苦手部分を自覚し、苦手を乗り越えるための方法を模索することにもつながるでしょう。
オンライン開催のため、PC、タブレット、スマホのいずれかが必要です。
複数のオンラインツールを使うので、PCの利用をおすすめします。
「開催方法」に記されたアプリのダウンロードが必要です。
1ヶ月に1度、Discordを利用してのオンライン通話にて実施します。
ファイルの交換、プロジェクトの整理のためにSlackおよびGoogleスプレッドシートを用います。
音声・チャットのみ。カメラの準備は必要ありません。
Discord、Slackとも事前にアカウント登録をお願いします(無料)。
GoogleスプレッドシートにはGoogleアカウントが必要です(無料)。
4月から9月までの毎月第3土曜日(初回のみ第4土曜日)
各回の課題は宿題として、次回講義の前に提出していただきます。
第0回 書面によるガイダンス
合作をはじめるにあたっての準備事項を書面にてお送りします。
課題:短編連作の基本設定を考える。
*本ワークショップにおける「基本設定」とは、連作全体をつなぐ場所または事物や状況を指し、登場人物や物語の展開は含みません。詳細はガイダンスの書面内で説明します。
第1回 グループ・設定の決定
4月23日(土)14:00~16:30
各人が考えてきた設定を発表し、実際の創作に使用するものを選びます。
その後、各人が選んだ企画によってグループ分けを行います。
課題:グループの共通設定を用い、自分の作品の概要を考える。
第2回 各話概要(登場人物・あらすじ)の発表と合評
5月21日(土)14:00~16:30
グループ内で、各人が考えてきた短編の概要を発表します。
登場人物、あらすじなど、互いの設定にコメントし、内容を整えます。
似た作品があった場合は調整を行い、作品間のリンクについて考えます。
課題:概要をもとにプロットを考える。
第3回 各話プロットの発表と合評
6月18日(土)14:00~16:30
各作品のプロットを発表し、時系列、行動する場所などのすり合わせをおこないます。
また作品内容についてもコメントし合い、物語の構成を整えます。
課題:前半執筆。
第4回 作品中間発表・前半の合評および作品間リンクの確認
7月16日(土)14:00~16:30
各作品の前半を読み、文章、内容に疑問点がないかチェックします。
内容の矛盾や、理解しにくい点を指摘し合うことで、作品の向上を目指します。
課題:後半執筆。
第5回 作品一次提出と合評・細部の確認
8月20日(土)14:00~16:30
完成した原稿を提出します。
連作全体で、時系列、場所などに矛盾がないかチェックします。
たがいの作品にコメントし合い、作品の向上を目指します。
課題:各作品の細部のチェック、推敲をおこなう。
短編連作としての順番を考え、全体のタイトルを決める。
第6回 作品合評と講評
9月17日(土)14:00~16:30
ほかのグループの合作を読み、グループ間の意見交換をおこないます。
講師が評価を発表します。
もっとも優れているとされたグループの作品を雑誌「星々」秋号に掲載します。
講師をつとめるほしおさなえです。
このワークショップでは、わたしが大学の創作ゼミの指導で培った手法を用い、企画の立て方、プロットの組み方、実際の執筆と段階を踏んで、半年かけてひとり10,000字から15,000字の作品を完成させます。
共通の設定を使った合作といっても、各作品の登場人物・物語の展開は、それぞれの書き手にゆだねられます。
設定という外側からの縛りはありますが、自分の書きたいものを書くことが可能です。
全体の企画、各人の企画、プロットの各段階でわたしからのアドバイスを行い、執筆中の疑問にもお答えいたします。
執筆期間はおよそ3ヶ月、ワークショップのたびにグループメンバーとの意見交換、ほしおからのアドバイスがあります。
オンラインのツールを利用し、欠席された方にも進行状況を共有します。
ゼミにおいても5年以上この手法で合作の創作をおこなっており、学生は全員作品を完成させていますので、はじめての方でも短編を完成させることがじゅうぶん可能だと思います。
1編ずつが全体を構成する要素となりますので、途中で原稿を放棄することは極力避けてください。
ただ、進行の遅れはグループのほかのメンバーに影響が出ますので、途中で進行状況をチェックし、条件を満たしていない場合、そこで脱落とみなすこともあります。条件については初回にお送りするガイダンスに記載します。
脱落した場合も、残りの受講料は返金されません。その後のワークショップへの参加は可能です(ほかの参加者の作品に対するコメントのみとなります)。
グループ内で脱落者が出ても、ほかのメンバーの作品の提出は問題ありません。合作としての体裁を整えて提出してください。
グループワークなので、ほかの人の創作技法に触れることができ、自分の書き方を見直すきっかけにもなります。
さまざまな人間を描いてみたい、物語の組み立て方を学びたい、世界に広がりと奥行きを持たせたいと考えている方に特におすすめです。
個人でおこなう創作より手間がかかりますが、学ぶところは大きいと思います。
創作の幅を広げたい方はぜひご参加ください。いっしょにひとつの世界を作りあげましょう。
優秀なグループの作品は雑誌「星々」秋号に掲載されます。掲載された作品については、雑誌刊行後1年間は個人サイトでの発表をお控えください。
掲載のないグループの作品には、発表に関する制限はありません。
参加費 18,000円(6回分)
6回連続のワークショップです。単回受講はできません。
星々ネットショップでの事前決済です。
申込後のキャンセルは4月15日まで返金対応いたします。決済方法やご連絡いただくタイミングによっては銀行振込でのご返金となり、振込手数料が発生します。(キャンセルのご連絡)
発売日
チケットは先行販売にて完売しました(一般販売はおこないません)。
先行販売 3月6日(日)10:00~
*「定期購読の会」とのセットプランでは、一般販売に先行してワークショップにお申し込みいただけます(〜3月12日(土)23:59まで)。
*個別にワークショップ参加チケットと「定期購読の会」ご入会をお申し込みいただくより500円安くご購入いただけます。
一般販売 3月13日(日)10:00~
終了しました。
当日に参加できない方でオンライン説明会の録画閲覧をご希望の場合は、以下のフォームよりご連絡ください。ご質問も受けつけますのでお気軽にお訊ねください。
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